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金子浩久書店の Photo Collection
2009年5月から2014年10月まで金子浩久書店ホームページ表紙を飾った写真です。
New York

ニューヨーク・マンハッタンをゆっくりと走っていたフォード・エクスプローラーのパトカー。
場所は、40丁目台のミッドタウンのウエストサイド。
マンハッタンにしては、たまたま道が空いていて、パトカーもノンビリしていたので撮ったショットです。
「東京は桜が満開ですね。NYCの春という感じなのでこの画像を選んでみました。いかがでしょう?」
その視点で見てみると、反対車線の歩道の街路樹のハナミズキが白い花を咲かせているし、たしかに陽射しも春っぽい。
人々の服装も重々しいニューヨークの冬ものから脱皮している。
撮っている時はパトカーに気が入っていて、春の雰囲気には気付きませんでした。
でも、画像は記録してくれていました。
不思議なものですね。
New York

バーの前に黒いシボレー・カマロが停まっていた。
観光客であふれ返るタイムズスクエアのすぐそばだけれども、そのバーはいかにも地元の人が集うようなバー。
カマロが地元の人のものかどうかはわからなかったが、
昼間から営業しているバーの前に黒いカマロが停まっているというその様子に素顔のニューヨークを感じた。
スカしたヨーロッパ車じゃなくて、やっぱりアメ車。
それも、黒のカマロ。マッチョで、クール。
世界中から観光客を集めるニューヨークも十分に魅力的だけれども、そうではない地元っ子たちのニューヨークは落ち着いていて、昔の東京のようなところもあって馴染める。
ニューヨークはパワフルな街だから、こちらも元気一杯で訪れないと楽しめない。
おカネも、他の街よりもモノを言うことは確かだ。
だから、ニューヨークへは準備万端で出掛けたい。
New York

マンハッタンからブルックリンブリッジの上のボードウォークを歩いて渡りました。以前は、倉庫と修理工場ばかりが軒を連ねる殺風景な一帯でしたが、多くのカフェやブティック、書店などが開店していて様子が変わっていました。
橋の降り口には、「dumbo→」という標識が掲げられていました。dumboとは、down under manhattan brooklyn overpassの頭文字から取られたもので、界隈を示す新しい地名だ。
イースト川沿いも芝生が敷き詰められ、天然の岩を自然の河岸のようにレイアウトされた気持ちのいい公園になっていた。
マンハッタンのソーホーと違ってうれしいのは、まだ、若者や地元の人たちの店ばかりという点だ。世界展開している大資本は、見た限りスターバックスコーヒーだけだった。オーガニックのカフェやレストラン、アメリカ製の服やバッグだけを集めたセレクトショップ、中古自転車販売&整備屋、アンティークショップなどが、ビルの中を小分けに区切って営業していた。
Chicago

2000年か2001年の冬。
しばらく生産されていなかったサンダーバードが復活し、アメリカで販売されても日本へ輸入される見通しが立っていなかったから、ニューヨークへ行った帰りにデトロイトへ寄って、フォードで借りて乗ってみることにした。シカゴまで往復した時にミシガン湖畔の水族館のある公園で撮影したものだ。
ラグジュアリーで、適度にレトロなサンダーバードでトップを上げ下げしながらアメリカのフリーウェイを走るのはいいものだった。
シカゴは前日まで寒波に見舞われていて、晴れ渡った青空の下でオープンにしている黄色いコンバーチブルが目立たないわけはなく、ニュースの小ネタを探していた地元テレビ局の撮影クルーに呼び止められた。
「天気がいいから、コンバーチブルのトップを開けて走りに来たよ」 限りなく誘導尋問に近いインタビューに応えた。
翌日、シカゴ郊外のオークパークを訪れた時に駐車場で「昨日のニュース見たぜ」と話し掛けられたから、ボツにはならなかったわけで、役に立てて良かった。
Los Angels

戦国武将の兜やヨーロッパ中世の騎士の鎧のような外壁の建物はロスアンジェルスのウオルト・ディズニー・コンサートホール。
2005年に出版した『レクサスのジレンマ』という単行本の取材のために彼の地を訪れた時のショットだ。
レクサスとは何の関係もないのだが、訪れた取材先の向かいにあったのでシャッターを切った。
フランク・ゲーリーという建築家によるものだ。
スペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館も、同じモチーフによる外観を持っている。
同美術館を初めて知ったのは、映画「007 ワールド・イズナット・イナフ」のアバンタイトルシーンでだった。
それにしても、ゲーリーは奇抜なかっこうをした建物ばかりを建てる建築家だ。
Arizona

2000年6月に、ランドローバーのイベント「Trek」に同行取材した時のショット。場所は、最終ステージのアメリカ・アリゾナ州。
世界20数カ国から国内選抜を経て選ばれた選手がアウトドアとサバイバル、ドライビングのスキルを世界4大陸で競い合うというランドローバーらしい雄大なイベントだった。
赤茶けた岩山の中を行くのは、カヤックやマウンテンバイクをルーフに積んだ先代のディスカバリー 。
朝晩は氷点下に、日中は30℃近くなる原野にテントを張って同行取材するのも楽ではなかった。
初日の晩は夜中に雪が降ってきて、テントが半分埋まったほどだ。
食事も、三食とも登山用のフリーズドライフードが支給されるだけだったが、人間の造ったものがほとんど眼に入らない景色の中で一週間ほど生活するのはとてもいいリフレッシュ作用を身心に授けてくれた。
日本代表吉本選手の奮闘ぶりも記憶に残っている。
Pebble Beach

アメリカ・ペブルビーチコンクールデレガンスでのショット。
赤いクルマは、インフィニティG37コンバーチブル。
長年、カーメル郊外の名門ゴルフコースで毎年夏に行われているヒストリックカーの品評会ですが、近年ではその人気にあやかろうと世界中の自動車メーカーがさまざまな形で協賛している。
品評会の表彰の合間には、チャリティくじの当選者が発表され、アメリカ日産提供によるG37コンバーチブルを当てた画面右端の女性が両手を挙げて飛び上がって喜んだ瞬間だ。
左側の紺ジャケットに白パンツの男性は、プレゼンターである日産自動車常務執行役員チーフクリエイティブオフィサーの中村史郎氏の後ろ姿。
中村氏の前に立っているのは、司会の俳優ジェイ・レノ。
レノはクルマ好きとして有名だ。
Andes

アルゼンチン中部の街カファジェテを出て、アンデス山脈に入って行ったところの小川のほとりで撮ったショット。
2007年9月にランドローバーのメディアイベント「Road to the clouds 」に参加した時のもの。
「南北アメリカ大陸で、クルマで越えられる最も標高の高い峠」である標高約5000メートルのPaso Abra el Acayを同社の
ディスカバリー3で越えてみようというのが旅の目的だった。
こんな感じの山道をずっと走り続け、この日の夜は山の中でキャンプし、その翌日にもっと高度を上げて行った。
この時の紀行は、『Road to the Clouds 5000メートルの峠を越える』のページに掲載しています。
Devil's Marble

オーストラリア中部の“デビルス・マーブル”に並ぶ奇岩の数々。
2007年9月に参加した「アウディ トランスコンチネンタル クロッシング2007」というイベントで、シドニーから北西方向に進み、北部のエマゴージまでオーストラリアを縦断した。
画像に写っているのはQ7だが、A6オールロードクワトロの走りっぷりの良さにも感服させられた。
“デビルズ・マーブル”は、アリススプリングスからスチュワートハイウェイを北へ403km進んだ荒野に突如として出現する、天然の奇岩群だ。
悪魔のビー玉(marble)という通り、巨大な宇宙人が岩を転がして遊んだとしか思えない。
岩の角を丸める河川など、周囲にそれを思わせるようなものは何もなく、非常に不思議な場所だった。
Kazakhstan

2006年10月から11月に掛けて行われたメルセデス・ベンツのイベント「Eクラスエクスペリエンス パリ北京」に参加して
EクラスCDI(ディーゼル)でロシアのエカテリンブルグから北京まで走った時、ロシアと中国の途中にあるカザフスタンを通過した時のショット。
ご覧の通り、地平線の果てまで一直線の道が続いています。
詳しくは、本サイト内の「COLUM」に書きましたが、カザフスタンの広大な荒野と対照的に素朴で人懐こい人々に魅了されました。
詳しい紀行は、このサイトの『パリ北京2006』ページで掲載しています。
Kazakhstan

2006年10月から11月に掛けて参加した『メルセデス・ベンツEクラスエクスペリエンス パリ北京』でのショット。
カザフスタン中央部のバス停の前で日本チームのE320CDIとともに撮った。
地平線の端から端まで続く一本道を延々と走るという行為は決して退屈ではなく、大地と一体化するようだった。
この写真を眺めていると、純朴で人懐こい彼の地の人々にもう一度会いたくなってくる。
詳しい紀行は、このサイトの『パリ北京2006』ページで掲載しています。
Shiretoko 知床

2009年8月29日から9月4日に掛けて参加したシーカヤックツアー「知床エクスペディション」でのショット。
日本のシーカヤックの第一人者である新谷暁生氏が主宰。
半島西側のウトロから漕ぎ出し、知床岬を回り、知床半島を海岸沿いにほぼ一周し、相泊で上陸するという5泊6日間のツアー。
数十年前に使われなくなった漁師の番屋の廃屋をところどころに認められるぐらいで、漕ぎ始めてすぐに人間と文明は姿を消す。
視界に入る限り、人間が作ったものが何も存在していない。
真夏のオホーツク海と知床の原生林、遠く微かに姿を現している国後島。
多くの鹿や熊。大自然に圧倒された。
Uygur

2006年に行われたメルセデス・ベンツのイベント「Eクラスエクスペリエンス パリ北京」に参加した時のショット。
カザフスタンからの国境を越えてウルムチへ向かう新疆ウイグル自治区内の荒野を走っているところをヘリコプターに撮影されている。
そのシーンをこちらのEクラスから撮影した。
中国は広大だが、ここは広大な上に周囲360度に人間の気配がまったく感じられないところだった。
詳しい紀行は、このサイトの『パリ北京2006』ページで掲載しています。